とーちです。こんにちは。
私は１９６０年１０月、神戸市長田区に生まれました。今回の震災で有名になった長田は、被差別部落の人々も在日韓国・朝鮮の人々も、多く住む町です。差別し、差別されながら、私はこの町でたくさんの大切なことを学んで生きてきました。
学生のころから、私なりにさまざまな社会問題にも取り組んできましたが、美浜の細管破断事故をきっかけに、脱原発に取り組むようになりました。私にとって、原発は、国の中での南北問題であり、富も権力も都会に集まるこの国の矛盾が凝縮されていると感じています。
南島町は、そんな私に衝撃を与えてくれた町です。この国の農民・漁民に刻まれていたはずの、一揆や打ち壊しなど抵抗の歴史は、南島町では受け継がれていたのだ、と私には思えるのです。これを書いている１９９６年２月１６日は、岩盤に埋まったバスが掘り出され、住専では下らない国会が続き、インドネシアで地震があり津波を心配しているＴＶが流れています。
まさに世紀末。そして、ともすれば滅びることを望みたくなるこの国で、命を見つめるものとして抵抗の歴史の一端をホームページという形であらわしていくつもりです。
ご期待ください。
